獅子鼻のてっぺんに立ち、眼下に広がる景色を見た時は感動しました。
行こうにもなかなか行けなかった大キレットが目の前にある。
なんせ3年越しの夢です。
一昨年はまだスキルが足りず、昨年は時期的に困難で挑戦を諦めましたが、
今回はここまで来てようやくその入口に立てました。
天気予報だと翌日は崩れるとのことでしたが、ここまで来れば少々崩れようとも
絶対行ってやる!と決意も新たにしたのですが・・・
いや~、山は恐いスね、ホント・・・
南岳に向かう3千メートル上の稜線歩き。
最高の天気、全方位に渡り広がる雄大な景色、冷たい風には吹かれましたが
とにかく気持ちイイの一言。
何ともシアワセな時間でした。
ほどなく南岳山頂へ。
今まで歩いてきた稜線を見ます。
相変わらず青空の色がすごい。
右手新穂高方面の風景。
宿泊する南岳小屋はすぐそこです。
とりあえず南岳小屋にチェックインしザックを置いて周辺を散歩。
小屋左手奥にある常念平から望む槍ヶ岳です。
今度は小屋前にある獅子鼻へ。
右手前の岩塊が獅子鼻、大きく落ち込む大キレットを挟んで北穂高岳が正面です。
この獅子鼻の上に立って望んだ風景が冒頭の写真となります。
今度は獅子鼻脇から大キレットを望みます。
左の山塊が獅子鼻、ズドンと落ち込む大キレット、そして穂高岳です。
ワタクシのような初級山ノボラーにとっては憧れの風景。
小屋から見た槍ヶ岳。
荒々しい大キレットの風景とは対照的ななだらかな稜線。
再び獅子鼻を見やり、一旦小屋に入りました。
しかしこの青空で、ホントにこの天気明日悪くなるんかいな?
確かに西の奥に少し雲は出てるけど・・・
この日の夕焼け。
最初はガスが出てましたが、次第にとれてきて燃えるような大きな太陽が…
右に人がいるのでいい対比になるかと思います。
そして日は沈み周囲が鮮やかな茜色に。
気温は零度を下回り凍えるようでしたが。日暮れから相当長い間見ていました。
素晴らしい夕景に感謝です。
夕暮れの残照に照らされる南岳小屋。
そして翌朝ー
周囲は完全に凍りつき、時折雪が吹きつける荒天に…
すさまじい風も吹いておりました。
昨日の突き抜けるような青空、燃えるような夕焼けがウソのよう…
ホント、山はすごいところですね。
周りは真っ白なガスに包まれ完全に見通し効かず。
強風と相まって、状況把握の難しい凍った岩場での滑落が恐い。
残念ながら大キレットは、直前に来ながらも痛恨の撤退となりました…(涙…)
ハイマツも真っ白です。
南岳山頂の様子もご覧の通り。
昨日の天国のような世界が信じられない・・・
下山は、風の方向とルートの難易度から、昨日登ってきた天狗池経由のルートが一番安全と
判断しました。
といっても最初は険しい岩稜帯なので細心の注意が必要です。
慎重に下っていきました。
この後上高地まで一気に下り、この日は秘湯宿の坂巻温泉に宿泊。
坂巻温泉は初めて泊まりましたが、居心地のよい素晴らしい宿でした。
ということで残念ながら大キレット行きは実現しませんでしたが、
実際今までの登山の中でも最高に気持ちの良い山行きとなりました。
なんせ死ぬまでに見たかった景色の一つが、最高の条件下で実現しましたから。
大キレットはまた来年。これだから山登りはやめられませんなぁ。
凄いね〜!
いや〜、画像を見てるだけでも素晴らしいのに、
生で見たらもっともっと素晴らしいんだろうね〜!
もちろんそこまでたどり着くまでの険しさも凄いだろう事は、
想像に難くないんだけどね。。。(^_^;)
まぁ苦労してたどり着くからこそ、より素晴らしいんだろうけどね。
そして帰りの天候!!
まさに山の恐ろしさだね。
こんなガスの中、危険な足元を細心の注意を払って帰るのは怖いね〜!((゚Д゚ll))
目の前に見えながらも撤退する悔しさと勇気と。。。
これもまた何だか人生のようだね。
とにかく気をつけてくださいまし。m(__)m
投稿情報: ブンカッキー | 2011/12/05 11:12
ブンカッキーさん、どうもです。
無事ボラ活動から帰って参りました。
レス遅れて申し訳ないです。
山に登るようになって約5年ですが、今回の山行きは今までの
ベストに近いものでした。
紅葉もこれで十分満足したため、この後はほとんど出掛けなかった
くらいデス(笑)
そう!
山登りはまるで人生のようですなぁ。
苦労して登ってこそ味わえる快感や満足感があるし、
次に何が起こるかで臨機応変に対応していく面白さもあります。
思い通りに行くことの方が珍しいし。
この時の山登りもまさにそんな感じでした。
あまりムリはしていないので、怪我することはほとんどないのですが、
それでもこの夏滑落したからなぁ。
十分気をつけて山登りしましゅ。
投稿情報: けろぼうず | 2011/12/09 03:07