久しぶりのロングツーリングに
出た。
塩原から奥会津に入り、ぐるりと
只見を周り新潟は魚沼に至る
コースだ。
本当は「酷道」と言われるR352
を走り、奥只見から新潟に抜け
たかったんだけど、何とR352
は未だに雪深く通行止め。
で、桧枝岐の宿のおっちゃんに
勧められたR252を走ることに
したんだけど、この道も4月末に
通行止め解除されたばかりで、
R352に負けず劣らず走り応え
のある道だった。
ではでは、この度の
へなちょこツーリングにどうぞ
お付き合い下され。
例によってほとんど寝ないまま早朝の出発準備。
ほとんど冬眠していた黒ベエ君のエンジンがかかるか心配であったが、
キック10発で不機嫌に目覚め、とりあえず無事に藤沢を出発。
天気はこの週末は最高との予報で気分もノリノリである。
横浜新道から首都高速~外環を走り東北道に突入。
ETCがあれば1000円の恩恵があるが、黒ベエにはそんな気のきいたモノはついていない。
ほどなく事故があったらしく車どもは大渋滞となったが、黒ベエは涼しい顔で車の脇を
すり抜ける。早起きの甲斐あり、9時過ぎには西那須野塩原に到着。
高速を下りてR400を北上する。
塩原の手前の湖にデカイつり橋があるとのことで寄り道。
確かにデカくて立派だったが、いっちょ前に通行料が必要だった。
しかしご覧の通り、湖はキレイで周りの新緑が素晴らしい!
温泉街の塩原を抜けて、会津東街道をひた走る。
とにかく新緑が素晴らしいの一言!
適当に黒ベエを止めては景色を眺める。
こういうときオートバイはホント便利だ。
R400からR121日光街道に入る。
のどかで走りやすい道が続く。
黒ベエも単気筒の心臓をドコドコと鳴らし絶好調だ。
しかしながら新緑の景色は、紅葉のそれと負けず劣らずだと思う。
それぞれの木々の緑にも色々な種類があり、それらが渾然一体となっている様は
紅葉の景色以上に味があるとも思う。
ライダーズマップに絶品!と紹介されている
蕎麦屋「かいなり」にて昼食。
僕はかなりの蕎麦好きで、会津は蕎麦が
名産だから期待大だ。
基本的には旅先の蕎麦屋では、もりそばの
大盛りを注文する。
ここもそうしたが、大盛りだと300円追加
とのこと。
チト高いが、量が倍くらいあるのかと
思ったら、普通の大盛りでした。
白色に近い蕎麦は、非常にコシが
強くてビックリ。
以前食べた信州の富倉蕎麦を思い出した。
つゆはどちらかというとアッサリめだが、
ダシがよく効いている。
旨かったが、後ほど桧枝岐で食べた
裁ちそばと比較すると、正直印象が
薄いかな。
R121からR352に入り、またひたすら
走る。
この日は暑く、もはや初夏を
思わせるくらいだ。
朝早くて寝ていないため、
例によって眠くなってきた。
どこか昼寝する場所ないかと
キョロキョロしていると、
古い民家の集まりを発見。
前沢集落という萱葺き民家の
集合体だ。
何か以前来たようなと思ったら、
昔大学のサークル仲間と木賊温泉に
行った際、寄ったことを思い出した。
懐かしいなあ。
入り口近くに水車小屋があった。
まんま日本昔話の世界だ。
で、チョイとゴメンよということで、
ここで横になり昼寝タイム。
30分くらい寝たろうか。
気が付くとおびただしい数の
小さな羽虫が、顔の回りで
飛び回っていた。
わわっ!と飛び起きる。
そうだった虫は黒い色が大好き
なのだ。
黒い皮ジャンに黒Tシャツじゃ
アタリマエだった。
さて、なんやかやで寄り道しながら、
桧枝岐に到着。
この日の宿、「旅館ひのえまた」に
チェックイン。
尾瀬はまだ山開きしておらず、
週末なのに宿泊客は私と老夫婦
のみだった。
この旅館の山人料理が最高
だったのだが、これはまた別途
紹介します。
お客さんがほとんどいないため、
写真の通りおフロも独占状態。
露天からは新緑も眺められる。
この後、ビールをかっくらい、
酔っぱらって即爆睡。
夕食を告げにきた仲居さんに
起こされる始末(苦笑)
翌日朝、宿の近くの桧枝岐歌舞伎小屋を見に行く。
年に数回の歌舞伎の日には、相当賑わうらしい。
しかし今は誰もおらず、ひっそりとしている。
朝の空気はひんやりとして、周囲はヒノキの香りで満たされている。
周りは石垣の席で囲まれホールのよう。
鳥の声が心地よく響く。
何かすごく身持ちがイイ。
もし桧枝岐に行かれる方がおりましたら、ここ是非早朝に寄ってみて下さい。
同宿の老夫婦の奥様から話かけられる。
「あなた津南から来たの?」
「は?・・・いえ・・・」
「だってナンバーに津南って」
「あっ、これ湘南ですね。神奈川から
来ました。」
「あっそうなの。オートバイ気持ち
いいでしょ?」
「最高っすね」
てな感じで話が弾み、やたらお菓子
とか飴とか頂く。
おばちゃん、どうもありがと!
とりあえずR352を行けるところまで
行ってみることにする。
桧枝岐からグングン標高が上がる。
道が細くなり、カーブもキツイ。
急激に暖かくなったためか、
大量の雪解け水が
木々の間を流れている。
その水は道路を川のようにして、
その下へ滝のごとく落ちていく。
慎重に運転し登っていく。
ついに雪が出てきた!
木々の間に積もる残雪の
風景が美しい。
尾瀬はすぐそこだ。
尾瀬の入り口、御池まできて、
やはり通行止めの表示。
周りはすごい雪だ。
御池のロッジでしばし
コーヒータイムとした。
天気はよく人はいない。
至福のひとときでした。
この道は是非夏にでもまた来て
新潟まで完走したい。
ということで、今度はR352を
引き返し、ひたすら下る。
桧枝岐の手前にあるミニ尾瀬
にオートバイを止めた。
人工的に作られた景色は
あまり興味ないのだが、
宿のオヤジがやたら勧める
ので寄ってみることにする。
箱庭のような印象だが、
水芭蕉が咲いていて、
なかなかキレイだった。
ミニ尾瀬から、燧ケ岳が見えた。
まだ真っ白だ。
今度尾瀬に来たときは、是非
登ってみたいなぁ。
さてさて今度は一気に奥会津を抜け、新潟を目指します。
てなこと言いつつ、いい感じの林道とかあると寄り道しまくり。
こんな調子で只見を回りこんで魚沼まで行けるのでしょうか。
ということで後編に続きます~
新緑が眩しいですね〜!
「酷道」はまだまだ雪ですか…。
もう少しすれば新緑がとても綺麗でしょうね。
あそこは紅葉の時もすごくいいですよね。
ところで、あの水車の前で昼寝ですか!?
人は全然いなかったんですか?
僕が秋に行った時には結構人がいたので、
昼寝は出来そうもなかったですけど…。
ブログを拝見していたら、
奥会津にまた行きたくなっちゃいましたよ。(笑)
投稿情報: 寅次郎 | 2009/05/18 21:52
寅さん、どうもです。
寅さんのところからだと、奥会津といえど比較的アプローチし易いですかね。
この日は塩原まではそこそこの人出でしたが、会津方面に入ると道路も
空いてきて、桧枝岐に向かう頃には、ほとんどすれ違う車もまばらでしたよ。
前沢の集落を見学している人は、私の他にオタクっぽい女性が一人、カメラ持って
歩いてました。水車小屋付近は誰もおらず、近くで住民の方が農作業している
だけでした。いや最高の昼寝場所でした。虫がいなければ・・・(笑)
投稿情報: kerokerobouzu | 2009/05/18 23:47
はじめまして。
本当にキレイな写真ですね~。
自分も腕を磨いてこんな写真を撮れるようになりたいです。
これからもこちらのブログを閲覧させて頂きたいので、
リンクを張らせていただいてよろしいでしょうか??
投稿情報: とらきち太郎 | 2013/05/12 00:35
とらきち太郎さん、はじめまして。
拙ブログをご覧頂きありがとうございます。
リンクの件は全く構いませんのでよろしくお願いします。
私めの写真は完全な自己流で、お褒め頂くなど身に余る光栄です。
このところ更新を怠り、写真ばかりがたまる一方ですが、
適当に掲載していきますので、お楽しみ頂ければ幸いです。
今後もよろしくお願いシマス。
投稿情報: けろぼうず | 2013/05/16 22:52
けろぼうずさん。
ありがとうございます。
それではリンクを張らせていただきます。
実はけろぼうずさんのこの記事にインスパイアされて、
先日、会津方面へツーリングに行ってきました。
R352エリアは本当に良い場所ですね。
私のブログに写真を掲載しておりますので、
写真アドバイス等頂ければ幸いです。
投稿情報: とらきち太郎 | 2013/05/19 12:44
とらきち太郎さん、こんばんは。
このあたりの記事はブログの体裁処理ができていないので、
読みにくくてすみませんデス。
ところで、会津方面は私の大好きなエリアです。
忙しくてこのところ行けてませんが、近いうち是非ツーリングに
行きたいなぁ。
R352は「酷道」と言われてますよね。
行くとしたらやはり夏しかないかな。
好きな「ひのえまた旅館」に泊まり尾瀬を散策しつつ、
R352で新潟へ抜ける贅沢な旅がしてみたい!
とらきち太郎さんのブログ、是非お邪魔させてクダサイ~
投稿情報: けろぼうず | 2013/05/22 22:51