さて後編である。
今回のツーリングは本当に
天気に恵まれた。
何だかんだ言って、
オートバイの旅の良し悪しは
天気次第である。
雨の景色も状況により
風情があるものだが、
オートバイとか自転車は
やはり雨だとツライ。
それにオートバイだと、
事故のリスクも高くなる。
やはりオートバイは、快適が
一番。
ということで、前置きが長く
なりましたが、後編どうぞ!
桧枝岐から奥会津に向かい、
街道をひた走る。
ところどころで桜がキレイに
咲いていて、
走っているとついつい目を
奪われる。
かなり見事な一本桜があった。
道路から中に入った場所にあり、
黒ベエを止めて歩いて近寄る。
周りではオッチャンたちが
農作業に勤しんでいた。
「これ、素晴らしい
八重桜ですね!」
思わず話しかける。
「そうだろ!55年前からあるんだ」
オッチャンが得意げに話す。
「周囲が深い緑だから、
すごい映えますよね」
「そんなもんかね。
わしらいつも見てるから」
でもオッチャンたち、農家の
人は、曜日関係なく仕事なの
ですね。
本当にお疲れ様です。
奥会津から只見に入った。
只見はどんな辺鄙なところなんだろうと思っていたが、
全然普通の街だった。
只見を抜けると、道は一気に標高を上げていった。
巨大な田子倉ダムが姿を現す。
駐車場に黒ベエを止めて、しばしコーヒータイムとした。
上の写真はダム上から見た田子倉湖の風景だ。
この田子倉湖から、R252はさらに登っていく。
このあたりは、冬は日本有数の豪雪地帯だ。
スノーシェイドが続き、雪解け水が道路を横切って流れている。
峠付近はなかなかの絶景で、雲上を走る感覚であった。
ただ小さな羽虫がおびただしいほど飛んでいて、
ちょっとでも止まると、とたんに集まってくる。
黒い塊につつまれると、かなり気持ち悪く、ほとんど写真を撮る余裕がなかった。
これは田子倉湖とは反対側で、ダムの下を覗いた風景。
写真だとよくわからないけど、相当な高度感でした。
トラックの大きさから距離感はわかるかな?
田子倉ダムは、高さ145m、長さ462mの巨大ダムで、水力専用の発電所としては
日本一とのことデス。
おまけ。
R252沿いにポツンとあった
只見線の田子倉駅。
秘境駅として有名らしい。
かなり標高の高い場所
というか、完全に山の中
にありちょっと驚き。
ホームはここから階段で
かなり下へ降りるようだ。
駅舎の中が気になったが、
僕は鉄道マニア、所謂鉄っちゃん
ではないので、そのまま
やり過ごした。
しかしこんなところから
乗る人いるんかいな。
六十里越トンネルを過ぎると、
只見線と平行して走る形に
なった。
山と線路の織り成す風景が
美しい。
しかし鉄道マニア、所謂鉄ちゃん
がいたるところに出没し出す。
さすが鉄ちゃん、こんな山奥
でも神出鬼没だ。
僕は鉄ちゃんではないので、
間違えられては困るから、
そのままやり過ごす。
しばらく行くと、新潟らしい
田んぼの風景が広がって
きた。
魚沼に入る。
田んぼの風景が続き、何とも
郷愁を誘う。
と、恐ろしくボロい橋を発見。
思わず黒ベエ止めて近寄る。
全然利用していない橋
らしく、草やコケに覆われて
いる。
何で使ってないんだろ?
橋を歩いたが、全くしっかり
している。
橋の先まで歩いてビックリ。
完全に崩れ落ちていた。
恐~っ!
新潟中越沖地震の残骸
だと納得。
こういうのをわざと
残しているのね。
しかし子供が遊んだり
したらかなりヤバい。
このあたりは地方独特の
おおらかさか。
これは山古志村近くの
崩れ落ちた橋。
迂回する形で新しい端を
作っている。
これもわざと残している
のかな。
魚沼の夕景は素晴らしかった。
古き良き日本の伝統的風景である。
この日は小出で宿泊。
そして翌日ゆっくりと帰途に
ついた。
(といっても小出から
練馬までは、相当距離が
ありマシタ)
さて、今回のツーリングも
無事に終了。
印象に残るホントに
いい旅となり、
神サマに感謝。
(無神論者だけど・・・)
このコースはドライブ
でも楽しめます。
次回は是非酷道352号を
抜け、奥只見へ行ってみたい
ですな。
長文お付き合い下さり
ありがとうございます。
黒ベエの写真は、昔よく見ていた、OUTRIDERの表紙写真のようです。
いや〜、いい写真ですね〜。
バイクに乗って旅に出たくなっちゃいますよ。(笑)
R252は結構なワインディングなんですか?
勝手なイメージで、それほどでもないと思っていたんですが…。
今度は、”酷道”の旅の写真を楽しみにしてます。(笑)
投稿情報: 寅次郎 | 2009/05/23 22:30
寅さん、どうもです。
R252はなかなかのワインディングでしたし、田子倉湖過ぎてから
かなり標高の高い位置を走る形で、眺めもよく爽快感がありました。
あとオススメなのは、魚沼ですね。
なかなかうまく撮りきれてませんが、夕陽に包まれた風景は
一見の価値ありです。
R352は2年前までオートバイ通行禁止だったとのことで、あの道を
オートバイで走った人は少ないのです。
是非次回は完走し、栃尾又あたりの秘湯に行ってみたいですね。
寅さんもリターンライダーどうスか?
投稿情報: kerokerobouzu | 2009/05/24 22:25