さて前回からの続き。
「秋田内陸縦貫鉄道」のことを地元の人は「内陸線」と呼んでいるようだ。
その内陸線で、一番乗降客の少ない駅が「岩野目駅」らしい。
ただでさえローカルな駅の多いこの内陸線で、要するに一番寂しい駅ということだ。
アマノジャクな自分は、こういうシチュエーションには興味シンシンである(笑)
笑内駅から、雪のシンシンと降る人気のない道をトボトボ歩いていくと、
ほどなく次の集落に着いた。
岩野目の看板が出ていたので、この近くに駅があるはずだとキョロキョロしていると、
脇道から奥まったところに駅舎のようなものが見えた。
しかしこれは気がつかないよ、普通。
雪に埋もれたような風情の「岩野目駅」
駅全容。
当然ながら、人っ子一人見当たらず。
期待していた通りの寂しげな風景。
周囲には誰もいない。
雪まみれになりながら、喜々としてカメラ片手に駆けずり回るオレ。
これはもはや、モノ好きを通り越して単なるバカである。
一通り写真を撮り終えたが、汽車がくるまでまだ小1時間ある。
次の駅まで歩くことを考えたが、距離と時間が読めないので、
逆に間に合わなくなるのが恐い。
よって待つことにした。
駅の周囲には数軒の人家しかない。
暖かいものが欲しいが、自販機などしゃれたモノは一切ない。
駅舎の中はあまりにも殺風景だ。
寒い・・・寂しい・・・腹が減った・・・
ふと昨日食べた柿ピーの残りを持っていることに気づき、
そいつをポリポリ食べながら、汽車を待った。
寒いよ~
早く汽車来んかいな~
時間になっても汽車が来ず、一瞬焦った。
と、汽笛が聞こえてきて、数分遅れでようやく到着。
地元オリンピック選手の応援ボード付きである。
宿のある大曲に戻った時はすっかり夜。
取り急ぎ空腹を満たすため、地元の居酒屋へ。
秋田名物きりたんぽ鍋で一杯。
ローカル駅巡りですっかり冷えたカラダがようやく暖まる。
いや~旨かったです。
あの寂しい駅にそそられました。
1時間はきついけど。。
無人駅にも椅子に座布団があるなんて土地柄なんでしょうね。
毎回行く場所が面白いです(*^_^*)
投稿情報: 双子妹 | 2010/03/22 10:34
双子妹さん、こんばんは。
そうなんですよ、他の駅にも座布団がきちんとありました。
恐らく地元の人が作って提供したんでしょうね。
この路線は経営難で、自分が行った時にも存続が地元の議会で協議
されていて、その後何とか存続が決まったようです。
夏の田園風景がまた素晴らしいとのことなので、機会あれば
また行ってみたいですね。
投稿情報: けろぼうず | 2010/03/23 00:02
人家も無く、人にも出会わないという本当に寂寞とした駅ですね。
駅名が書かれた掲示が無ければ駅舎にも見えませんし。
最後のきりたんぽ鍋で生き返られた事でしょう。
投稿情報: torapoe | 2010/03/24 13:00
torapoeさん、こんばんは。
岩野目駅あたりの駅舎が内陸線では最も古いようですが、
駅舎としてはシンプルだし今ひとつ味気ない気もしますね。
ここに一人でいるのはさすがに淋しかったですよ(苦笑)
確かにきりたんぽ鍋で生き返りました!
苦しい過程があってこその悦びがあるというワケで。
けっしてMではありませんが・・・(笑)
投稿情報: けろぼうず | 2010/03/25 00:27