別所温泉は「信州の鎌倉」といわれている。
鎌倉時代の古寺が多く存在することかららしいが、湘南に住み毎度のように鎌倉に
行っている自分としては非常に気になるところではある。
また自分としてはそれ以上に、あの真田幸村が浸かった温泉ということで、
かなり前から機会あれば行ってみたいとは思っていた。
池波正太郎の「真田太平記」では、傷を負った幸村が養生のために浸かったり、
女忍者お江との密会のシーン(これが艶めいていてまたいいのだけど…笑)など、
「別所の湯」は小説の中では一つの癒しのアクセントとして、貴重な存在感を
醸し出しているのだ・・・
平安時代に開かれたと言われる古~いお寺の常楽寺。
重厚な萱葺きの本堂が特徴的だ。
何気にこういうところが、鎌倉っぽい雰囲気を感じる。
因みに今回の写真は、ホワイトバランスをいじって、ちょっと
レトロな印象にしておりマス。
常楽寺のさらに奥の道を進むと、この石造多宝塔のある場所に行き着く。
観音様の本尊が現れたという、とても大切な尊い場所とのこと。
なるほどこのあたり一帯は、とても厳かな雰囲気が漂ってマシタ。
安楽寺へつながる石階段。
安楽寺は、信州においては禅の道場として、格式ある鎌倉の建長寺と匹敵する位置を
与えられていたらしい。
特徴的な多重塔が見えてきた。
この一見四重塔に見える三重塔の存在感には圧倒された。
結構な迫力があった。
さすが国宝指定建造物。
この三重塔は八角形をしている珍しい構造とのこと。
屋根を支える下木が放射線状に仕組まれているのが印象的。
横から見ると、また独特な雰囲気が感じられる。
大きさはこうして見ると意外やコンパクト。
本日の別所散策は1時間程度だったが、その「鎌倉」と言われる所以は実感できた。
明日はまた温泉街を散策してみよう。
別所温泉からは、上田の町一帯が一望できる。
正面の山々のふもとあたり一帯が、所謂真田の里だ。
そちらも是非行ってみたいものだ。
茅葺のお堂って珍しいですね。
重厚な中にも素朴さがあっていい雰囲気。
中々維持が大変かもしれませんが後世に残して欲しいですね。
それにこの三重塔、いいですね~。
かなり凝った造りですよね。凄い技術なのでは…。
投稿情報: torapoe | 2010/04/21 10:52
torapoeさん、こんばんは。
萱葺きの屋根って、そういえば前回の牛伏寺にもあったんですよ。
雪深いからという訳でもなく、何かそうする理由があるのかな。
安楽寺の三重塔は、長野県での最初の国宝指定建造物らしいです。
仰る通りその造りといい、確かに一見の価値がありました。
しかし別所温泉は、ゆっくりするにはいい温泉地でしたよ。
torapoeさんも是非!
投稿情報: けろぼうず | 2010/04/21 22:54