同居している僕の親父が、今年喜寿の77歳になった。
今の男性の平均寿命が79歳とちょっとということだから、喜寿といっても
まだ平均寿命に達していないワケだが、とにもかくにも健康でこの年になるのは
喜ばしいことには違いない。
ウチの親父は悠々自適な生活を送っているが、判で押したような毎日を過ごしている。
朝起きてから自分で朝飯を作り、午前中は時代物中心のテレビを見て、お昼は散歩がてら
コンビニあたりのパンなどを買ってきて済まし、午後はパチンコを打ちに市内各店を徘徊
(自身パトロールと称している)、夕方帰ってきて19時半に夕食、21時半に入浴、就寝と
いうパターンである。
生活のリズムを守るという点で、これは長生きに大事な秘訣かもしれない。
また親父は昭和ヒトケタ生まれの典型的な世代だが、性格は僕と似ており、基本楽天的で
細かいことにこだわらない。
このあたりも長生き向きの性格かと思われる。
まあいずれにしてもまだ70代、まだまだ老け込む年齢ではないし実際爺臭くもない。
現代だと長寿と認識されるのは、80代後半からだろう。
その意味でも、まだまだ長生きしてもらいたいものだ。
ということで長寿寺である。
北鎌倉にあるこのお寺は、足利尊氏の子、基氏が父の供養のために建てたと
いわれている。
長寿とは尊氏の法名に由来するとのことだが、その名前から長生きを祈願
するにはもってこいだと思われる。
実はこのお寺さんには昨年初めて行った。
(今まで非公開だったらしく、最近季節と日を限定して一般公開している)
行ってみて驚いた。
小さなお寺さんではあるが、素晴らしい風情を感じるところなのだ。
まあとりあえずご覧下され。
長寿寺は、北鎌倉駅から鎌倉方面へ歩いて10分ほどのところにある。
メインの県道沿いなのでまず迷わない。
門前にある一眼レフ禁止の張り紙に少々怯む。
ただしコンパクトカメラはOKとのこと。
拝観料は300円だ。
門をくぐると、それまでの喧騒がウソのように静かになる。
右手にいい雰囲気のお堂があり目を奪われるが、まずは本堂に寄って参拝するよう
指示されるので、それに従って進む。
本堂に上がり、ご本尊に参拝。
振り返ると、先ほどくぐった山門が見える。
本堂内を中庭に向かって進む。
いい感じに紅葉している。
小方丈からの眺めは一見の価値あり。
ちょっとした絵のようである。
縁側に腰かけ、しばし見入る。
落ち着いた風情でとても癒される風景だ。
右手は書院。
こちらも開放され、縁側から景色が眺められるようになっている。
再び本堂に戻る。
表の庭を見てみよう。
観音堂と銀杏。
銀杏の黄色が素晴らしい。
本堂を出て境内を歩く。
コケが何ともいい味を出している。
いや~しかし、いい時に来たなぁ。
何とも絵になる風景である。
観音堂へ。
モミジの赤、銀杏の黄色、生垣の緑の黄金の組み合わせ。
酷暑のせいか、今年の紅葉は赤が特にイイらしいですな。
裏庭へ回り、本堂を眺める。
こういう景色は、鎌倉の時代から変わっていないんだろうなぁ。
因みに裏には足利尊氏の遺髪を埋葬したお墓がアリマス。
いや~しかしこの長寿寺、コンパクトながら実に奥が深く味がある。
季節ごとの風景がまた素晴らしいのである。
しかし残念ながら今年の拝観日は11月で終わりとのこと。
来年はまた4月から週末に開放されると思うので、もし興味をお持ちの方は
是非オススメシマス!
(拝観が限定的なので、事前に確認しておいた方がいいかと思いマス)
コメント
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