地獄坂とは、何のヒネリもない、何とも直接的なネーミング。
まさに地獄の底へ落ちていくような急坂だからなのか、
死ぬほどキツイ登り坂だから地獄なのかはわからないが、
確かに地獄だった(苦笑)
まあ1,500メートルだから楽勝だべ!などとお気楽気分で入山しましたが、
やっぱり、ヤマをナメたらいかんです!
ということで、登山編どうぞ。
さて今回の二岐山登山コースですが、ぶな山荘(二岐温泉)起点に、
左の御鍋神社から山頂を目指しそのまま右に抜けて下山、ほぼ一周する
イメージでぶな山荘に戻る形になります。
コースタイム約5時間。
宿を9時出発で、休憩時間入れてもまあ余裕な感じです。
宿から舗装路をテクテク1時間ほど歩くと、登山者用の駐車スペースに行き着きます。
そこからほどなく歩くと、緑に包まれた鳥居が出てきます。
登山道は右手にありますが、ちょっと寄り道して鳥居をくぐります。
しばらく登山道のような道を下ると、「御鍋神社」に行き着きます。
ここは戦いに破れた平将門の一族がここまで逃れてきて、
隠れ潜みながら、担いできた御鍋を使い生活をしていたとの言い伝えがあります。
その御鍋がこの神社のご神体になっているとのこと。
周囲は完全に山の中で、恐ろしいほどに静かでひっそりとしていました。
鳥居の右手の登山道をしばらく歩くと、いきなりの急登になります。
その名も八丁坂。
その名に恥じず、なかなか手強い登りでした。
しかもあまり整備されておらず、足運びも少々困難な状態。
最近北アルプスや八ヶ岳などのしっかりと整備された登山道ばかり
歩いていたので、いかに恵まれた?環境にいたのかを実感。
そういう道を管理する方々にも感謝しなくては。
それでも1時間半ほど登ると、道は緩やかに。
あたりが立派なぶな林になりました。
このあたりとても気持ちのよいコースでした。
また少々の登りがキツくなりましたが、ほどなく山頂に到達。
二岐山には男岳と女岳という二つのピークがあり、こちらは男岳。
何やら大昔に巨人がこの山を跨ごうとして、股の一物が山にぶつかり、真中が崩れて二マタに
なったというハナシ(笑)
この山頂は360度視界で眺望は最高でした。
ただ風に吹きさらしでメチャクチャ寒い!
男岳山頂で食事をと思ってましたが、あまりの寒さに退散。
縦走する形で、右手に見えるこんもりとした女岳を目指します。
紅葉の赤がとても綺麗。
なんと、山頂結婚式の記念樹発見。
ウェディングドレスでここまで登ってきたんかいな?(まさかね)
女岳へは30分かからず到着。
眺望のいいスペースを発見し、ここで食事タイム。
ぶな山荘にて作って頂いたお弁当。
大きめのお握り、香の物、塩鮭の切り身のオーソドックスなもの
ですが、とてもおいしかった。
タオルのお手拭まで付いているのがうれしい。
これで400円だから良心的。
冒頭掲載の地獄坂は、女岳の下りコースになります。
とにかくいやらしくてやっかいな道でした。
恐ろしく急な上に、落ち葉が降り積もり非常にスリッピー。
油断していると、いとも簡単に滑落してしまいます。
ロープがあるのですが、細いナイロンロープで全く役立たず。
とっかかりの結び目(コブ)すらほとんどない。
それどころか、タテ・ヨコ・ナナメに張り巡らされ、非常に危険。
下手すると引っ掛けて転倒しかねない。
地獄坂を下から見上げた図。
1時間ほどの下りではありましたが、それ以上に長く感じました。
先日の笠ヶ岳新道の下りよりも、こっちの方が正直大変でした。
それでも何とか無事下山。
帰りは湯の上温泉の日帰り入浴で汗を流しました。
ここのお湯もとても良かったです。
(この宿自体は少々ディープだった)
湯の上温泉駅にも寄りました。
ここの駅舎は古くて味があるので有名ですよネ。
個人的には、人知れず寂れた感じの駅舎が好きなんですが、
これはこれで、古いものをしっかりと管理していて頑張ってますよね。
おまけです。
今回旅の途中で、幻の蕎麦と言われる追原蕎麦を食べに行きました。
何やら白河藩主が絶賛されたとの由緒ある蕎麦らしいですね。
蕎麦好きのけろぼうずとしては、放って置けません。
「追原庵」は山の中の一軒屋。
店内は何の飾り気もない素朴なもので好印象、蕎麦自体も蕎麦の香りが満点で、
甘みすら感じる風味豊かなものでした。
つゆはそんな蕎麦の風味を生かすため、むしろあっさりめ。
個人的には甘辛いつゆが好きなのですが、このあたりは人の好き好きですね。
いや~、しかし今回の温泉登山は大満足でした!
温泉ついでの登山は、何となく精神的にもラクでいいなぁ(笑)
紅葉が始まりベストシーズンで綺麗ですね。
ただ下りを見ていると綺麗とばかり言ってられないです。
山で食べるおにぎりは最高においしそう(*^_^*)
最高の贅沢に思えます。
投稿情報: 双子妹 | 2009/11/11 20:46
楽しい低山ハイク、と思いきや、中々キツそうな山ですね。
東北の山は北アルプスなどに比べて登山者の数が少ないのでしょうか、整備には雲泥の差があります。
熊も出没しますし、最近はそれが怖くて。
山旅を楽しまれたようで良かったです。
湯の上温泉駅は唯一の茅葺屋根の駅舎、でしたっけ?
投稿情報: torapoe | 2009/11/12 13:33
双子妹さん、こんばんは。
そうですね、秋山登山というのも素晴らしいですよ。
ただし温泉付きが絶対条件ですね。
やはり山頂あたりはメチャクチャ寒くて、風呂でも入らにゃ
やってられません(笑)
お握りは、いつも大抵コンビニで買っていくのですが、
この時の宿手作りのお握りは最高でしたね。
あとこの時期は、暖かい汁物が必須かな。
この時も、お湯沸かしてカップラーメン食べました。
寒い時に暖かいもの摂ると幸せな気分になりますよね。
投稿情報: けろぼうず | 2009/11/12 23:24
torapoeさん、どうもです。
いや~この下りには閉口しましたね。
ワタクシ、登りは結構好きなのですが、もともと下り自体
苦手なんですよ。
この時も滑落こそしませんでしたが、何度かズルズルッといきました。
熊・・・確かに怖いですね。
鹿や猿にはよく出会うのですが、運よくまだ熊はありません。
その時が来たら・・・やはり死んだふりかな?(笑)
駅舎は一つの観光名所みたいになってました。
駅舎の中は、自由に読める本棚とかあって、暖かみのある雰囲気でしたよ。
投稿情報: けろぼうず | 2009/11/12 23:34