縦走2日目から3日目にかけては、ほぼずっと雨に見舞われることになりました。
おまけにガスが濃くて、周囲の見通しも無い状態が続きました。
この写真は、鑓ヶ岳から白馬鑓温泉に向かう途中ずっとガスで真っ白だった中、
いきなり前方の空間が一部だけポッカリと穴が開いた瞬間です。
まるで窓を開けたような風情。
雨天でもこういう風景に出会えるなら悪くないなぁ。
鑓ヶ岳に続く稜線上の登り。
晴れてたら周囲は絶景なのでしょうが、残念ながらガスで真っ白。
雨も止む気配はありません。
と、ホントに一瞬だけ陽が差しました。
と同時にくっきりと虹が・・・!
慌ててカメラを出しましたが、虹が見えたのはホンの数秒ほど。
かろうじて残像が写りましたが、わかりますか?
(中ほどに薄く出ています・・・苦笑)
山の斜面に取り巻くガスが幻想的です。
雨の時ならではの風景に、しばし見入ります。
無事鑓ヶ岳登頂。
しかし周囲は何も見えず。
結構風雨が強かったのですが、とりあえずここで昼食としました。
風だけでも凌ぐため、風下となる長野県側の崖近くに腰を下ろします。
ジャン!オイシそうなお弁当でしょう。
白馬山荘で作ってもらったものです。
少々雨のスパイスが入ってますが(笑)旨かった!
山小屋のお弁当も、握り飯タイプや押し寿司風などいろいろバラエティに富んで
それぞれが美味しいのですが、個人的にはこういう素朴なお弁当が一番好きだなぁ。
腹ごしらえをしたところで、早々に下山開始。
遠方のガスが取れ、なかなかダイナミックな風景です。
日本有数の難所「不帰ノ嶮」の手前を左に折れ、白馬鑓温泉に向かいます。
「不帰ノ嶮」は是非次回挑戦してみたいところです。
白馬鑓温泉への下り。
この先が、夏はお花畑の「大出原」です。
「大出原」のチングルマ。
水滴が綺麗。
冒頭にも掲載した空にできた窓の続き。
これも虹と同じく数秒でなくなりました。
こういうの、ホントに一瞬ですね。
白馬鑓温泉への下りは、結構イヤらしい道でした。
この鎖場もそこそこ長いものでしたが、何より雨に濡れた岩が滑りやすく、
それなりに緊張を強いられました。
本日の宿、白馬鑓温泉到着!
ココ冬は雪崩に埋まるため、9月末に終了、解体されるという夏期のみの
期間限定の小屋です。
しかも山を登ってでしか来れない、ある意味貴重な温泉宿なんです。
ただし温泉だけなら、小屋が撤収された後はタダで入り放題とのこと(笑)
とりあえず、何はさておき温泉だ!ということで、早速裸になり湯ぶねに突入!
入っているのはオヤジ二人のみで、のんびりとしたものです。
本来なら目の前に長野の山々のパノラマが広がるのですが、残念ながら真っ白。
ただ硫黄臭プンプンの温泉自体は最高!
チト熱めですが、何よりこの自然の中の開放感がたまりません。
因みにココ混浴ですが、夜は一定時間女性専用になります。
(ただし明かりもなく真っ暗・・・)
本来なら、露天風呂からこのような眺めが拝めるそうです。
これは夕食。
何となく学生街の定食を連想してしまいましたが、旨かったです!
温泉に入り、たらふく食べてまた温泉に入り、この日はオヤスミ。
消灯は20時半(早っ!)
雨が屋根をたたく音を聞きながら、スヤスヤと眠りに落ちました。
さて翌朝。
雨は相変わらずで、結構強く降っています。
これは温泉小屋の全景。
雨の中、のんびり温泉に浸かっている人が一人いますね。
温泉小屋からの下山ルートも、意外と大変でした。
ココは岩混じりのザレた斜面ですが、傾斜が急な上に砂地が結構モロい。
油断しているとザザッとカラダがもっていかれます。
またこの橋は数日前の増水で流されたそう。
昨日からの雨で結構激流になっていますね。
落石も来そうで、ちとヤバイ感じ。
この時期に咲いていた紫陽花。
雨のおかげで鮮やかでした。
そして大きなブナの樹に迎えられ、3日間の縦走は無事終了。
後半2日は雨でしたが、いろいろな景色も楽しめ、最高の山歩きでした。
いや~ホント、シアワセですな~!
そして今回もオマケ付き。
今まで食べた山小屋弁当のナンバー1をご紹介シマス。
それは4年前に行った北ア燕岳の燕山荘で頂いたお弁当です!
ハンバーグ、エビフライ、ソーセージ、卵焼きなどがご飯の上にドカッと乗ってます。
味はもちろん最高!
今回の白馬山荘のお弁当もこれと似たタイプですよね。
燕山荘は今でもこのお弁当なのかな?
また行ってみたいな~!
コメント
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