今年の山行きの目標として、北ア穂高の縦走に挑戦しようと思っているのですが、
その前哨戦として後立山連峰縦走にチャレンジしてきました。
結論から言うといろいろと山の楽しさや苦しさがいっぱい詰まった、
とても思い出深い山行きとなりました。
コースは五竜とおみから遠見尾根を登り五竜山荘経由で五竜岳へ、
そこから八峰キレットを伝いキレット小屋経由で鹿島槍ヶ岳(北・南峰)を
縦走し、冷池山荘経由で爺ヶ岳へ。そして種池山荘経由で扇沢へ下るルート。
テント泊含む3泊4日の行程で、1日の行動時間を5~6時間として
とりあえずムリのない計画を組んだつもりでした。
しかしいくつか誤算が・・・
まあそれは追って説明するとして、それではヘナチョコな登山記ではありますが、
どうぞお付き合いクダサイ。
■PENTAX K5 & DA16-45ミリ、Panasonic LUMIX-LX3
ここが起点となる五竜とおみ。
テレキャビンというゴンドラの駅ですな。
ここで誤算その1
ここの駐車場に着いたのは夜の零時過ぎ。
朝一のゴンドラに乗り込むため、車の中で仮眠しました。
しかし朝起きてみると何か喉が痛い・・・
この前日台風6号が接近していたのですが、北の寒気が流れ込み
やたら涼しくなってました。
前日ナメて薄着で寝た結果、どうやら軽く風邪をひいたようです。
しかしこの程度の喉の痛みなら放って置けば治るだろうと、
あまり気にせずそそくさと登山準備して出発。
しかし実はこの喉の痛み、結構ヤバイ風邪の前兆でした。
ザックは今回60リットルのものを使用。
テント泊フル装備の他、いろいろなものが詰まってザックは満杯。
その上今回は一眼レフ(レンズ2本)を携帯。
試しに自宅で担いでみたのですが、重いけどまあ大丈夫かな・・・という印象でした。
駅の脇にザックが二つ置いてあるのがわかりますか?
いろいろブラ下げているグレーのがワタクシので、水色のザックがカミさんのです。
テレキャビンに乗る前にザック重量を計る(10キロ以上は別料金のため)のですが、
先に計ったカミさんのザックは16キロでした。
ワタクシのザックはカミさんのより重いのは確実なので計測はパスしましたが、
カミさんのザックは40リットルですから、60リットルのワタクシのザックは単純にカミさんの
1.5倍の重量と推定。おまけに一眼レフもあります。
恐らくは25キロ程度あったのでしょうか・・・
それでもこのときは、お~ッ、結構重いなあ…程度で、あまり深く考えなかったのですが・・・
テレキャビンのアルプス平駅に到着。
ここからさらにリフトに乗る手もあるのですが、待ち時間が30分あったので、
ウォーミングアップも兼ねてここから歩き出しました。
重いザックをヨイショと背負い、階段を登っていきます。
ここで誤算その2
登り出して初めて、ザックが異常に重いことを認識。
しかも息切れが早い・・・あれ~こりゃマズイな~という感じ。
先に歩くカミさんはピョコピョコ登って行く(彼女のザックもかなり重い)のですが、
そのスピードに全く付いていけない・・・
そうです、平地でザックを試しに背負うのと、この高地で背負いながら登山道を登るのとでは
全く条件が違うのです。
大学なんかの山岳部やワンダーフォーゲル部で、ザックの中にブロック石を詰めて歩く
練習があると聞きましたが、改めて納得です。
正直ザックの重さというものを甘く見ていました…
ましてやワタクシは現在体重が55キロ。ザックがその半分近い重さになってます。
ちょっとバランス乱れるととたんに体が振られてしまうのには閉口しました。
しかし、一応今年の正月から毎日のジョギングを日課とし、毎週ジムで筋トレを
行っているのはこういう時のためなのだと自分に言い聞かせ、これからの長い行程、
とにかく慎重に歩こうと気合を入れはしましたが・・・
アルプス平の周辺はフラワーガーデンになっており、いろいろな花が咲いてました。
これはこのガーデンの目玉である、ヒマラヤの青いケシ。
なるほど、この青みは珍しいしとても綺麗ですね。
アルプス平から小遠見山まではハイキングコースで、道も整備されてました。
ところどころにはこのような鐘が置かれ、カミさんはその度にガンガン叩いてました。
小遠見山から大遠見山を目指します。
すでに道は本格登山道です。
ガスもかなり濃くなり、残念ながら山頂からの展望はゼロでした。
この時期は高山植物が見ごろです。
ガスが濃いので花ばかり見ていました。
イワカガミの花は下を向いて垂れていることが多いのですが、
こいつは上を向いてました。
前向きでOK!
可愛いツガザクラの群生。
標高が高くなるにつれ、ところどころ残雪も出てきました。
尾根沿いの道。
片側が崖で足を滑らすと危険な場所です。
慎重に歩きます。
しかし天気良ければ眺め最高だろうになぁ。
花に付いた水滴が素敵。
今回は花もたくさん撮ろう!と意気込んでマクロレンズも持ってきましたが、
ザックが重過ぎてかがんだり立ち上がるのが一苦労。
だんだん億劫になってきて、レンズ交換も面倒だったので、
結局マクロは一回も使わず。
最後の方で急な部分が少々ありましたが、全体的には登り易い道でした。
山荘は間近ですが、ガスが濃くて何も見えません。
ということで、本日泊まる五竜山荘に到着。
時間も予定通り。
立派な山荘ですね。
五竜山荘名物「山が好き酒が好き」Tシャツ。
ワタクシは訪れた山荘のバンダナを集めるのが趣味なのでこのTシャツは
買いませんでしたが、この山荘で出会った気のいいオヤジチームのメンバーが皆
ユニホーム代わりに買ってました。
夕食前にオヤジたちから酒を奢って頂き、いろいろとお話もしてホント楽しい時間が
過ごせました。ありがとうございます。
翌日皆さん早速Tシャツ着用し登ってましたが、最高にかっこよかったですね。
そしてこれも五竜山荘名物のカレー。
マジ旨くて、大盛りをオカワリしました。
そしてとりあえず持ってきた風邪薬を服用し、この日はメチャクチャ寝ました。
山小屋に行くと毎度思いっきり寝ますが、この日は夕食後すぐだから10時間以上寝たかな。
喉は痛みがひどくなってましたが、気分は最高でした。(次回2日目に続きます)
最初から誤算があるとヘコみますね。
特に登り出してすぐ、ザックが重い・・・とか感じると
これからどうしよう・・・的に。
景色は見えなくて残念でしたが、登りですから、
ガスの中のお蔭で涼しく登れたのでは?
これから縦走開始ですね!
続編を楽しみに待ってマス
投稿情報: あひる | 2011/08/06 06:18
あひるさん、どうもです。
登りのザックというのは、同じ重さでも平地で背負う倍以上の重量感
があるんですね。(同様に下りでも足腰にかかる負担大)
今までの山小屋泊40ℓザックではあまり感じませんでしたが、
さすがに60ℓとなるとその差が歴然でした。
いや~いい経験になりました。
今後もテント泊は行いますが、今回の経験値を生かしたいですね。
2日目以降はどんどん疲れも溜まってまさに修行そのもの…(苦笑)
適宜アップしていきますので、ご笑覧くださいまし。
投稿情報: けろぼうず | 2011/08/07 00:14