とある8月中旬の日
暑い・・・暑すぎる・・・
8月もここにきて、やたらと暑いぞ。
(お盆だしアタリマエだろ)
ホントなら自転車日本縦断の南下編に挑みたいところだが、
このくそ暑い中自転車で箱根峠を越えた日には、ひからびてミイラになってしまう。
(単なるヘタレなんじゃねーの?)
そうだ、こんな日はオートバイでブッ飛ばすに限る。
でもただブッ飛ばすだけでは、そこらの暴走族の兄ちゃんと同じだ。
ただでさえ黒ベエは排気音が雷みたいなんだ。
(そんなオートバイ乗ってて大丈夫かよ?)
オートバイで東海道の歴史名所巡りなどどうだろう?
う~ん、サスガはオレ、立派な大人の趣味だ。
(ありがちだよ・・・アホか)
さて、早速出発しよう!
(もう昼前だゼ・・・全く)
というわけで走り出しました。
が、ブッ飛ばせるどころか
国道1号は大渋滞。
車の脇をすり抜けている
うちに、あまりの暑さと
排気ガス地獄で、意識が
朦朧としてきました。
とにかくアスファルト
からの熱がハンパじゃない。
マジ目玉焼きができそう・・
最初の目的地、古い
宿場町の由比町に到着
する頃は、既にバテ気味。
ホントは古い町並みを眺め
薩埵峠あたりまで行って
みたいところでしたが、
意識が朦朧としているため
由比本陣周りの散策に
とどめました。
由比本陣跡は、ちょっとした公園になっており、
綺麗に整備されています。
この辺り激暑で、汗が滝のように流れてました。
正雪紺屋。
染物屋です。
あの由比正雪の生家とのこと。
由比正雪は、歴史上は謀反を起こそうとした、
いかにも罪人のように伝えられてますが、
山本周五郎の小説では好意的に描かれています。
正か悪かはさておき、人を惹きつけるカリスマ性を
持った人物だったのは確かなのでしょう。
神社の脇で、
かぶと虫の死骸発見。
あまりの暑さに
ひからびてしまったのか。
でもこのあたりは
かぶと虫がいるんだ。
かぶとは冬越さずに
死んじゃうんですよね。
クワガタは越すんだけど。
とりあえずバテ防止に
燃料補給せねば。
由比といえば桜えび。
磯料理倉沢屋にて、
桜えびかきあげ丼大盛り
を所望。
かき揚げが大きい!
非常に香ばしくサクサク
で実に旨い!
いや~、大盛りながら
ペロッと頂きました。
少しパワーが出てきたかな。
しかし旅出たら、
いつもソバか丼もの
食べているような・・
さて東海道の歴史巡りでは、ここを外す訳にはいきません。
久能山東照宮ですね。
ここは入り口で、本殿へはここから約1200段の階段を登ります。
今月北アルプス登ったばかりだし、まあ楽勝でしょう!
調子に乗ってホイホイ駆け上がる。
ふぅ・・ふぅ、なかなか着かないなぁ・・
ムムッ・・・様子が変だぞ。
何かフラフラしてきた・・・
ヤバい、脱水症状か・・・?
水なし・・甘く見てた・・・
久能山東照宮は海の前にあります。
階段を登るほど、海の景色が広がってきて爽快です。
フラフラですが、風もありなかなか気持ちがいい。
整然と並ぶビニールハウスは、春にはイチゴが実ります。
山頂にある本殿。
さすが徳川家の御威光。
華麗かつ荘厳な造りと装飾。
ちょっとした部分の
彫り物も、
色付けといい非常に
凝っています。
風が心地よく抜けて、とても気持ちのよいところです。
しばしここで休憩し、水分補給。
さてお次は、ちょいと距離走って
静岡県の中ほど、東海道の
宇津谷峠です。
ここは以前から一度
来たかった。
1号線の脇入ってすぐ、古い
街並みが並んでいます。
喧騒の1号線の横なのに、
信じられないくらい
ひっそりとしています。
趣きある古い家には、
それぞれ特徴的な
屋号がついてます。
本当に静かで、観光客
など見当たりません。
縁側に座っていた老人に
会釈すると、待ってました
と言わんばかりに
話し始めました。
なにやらこの峠を越える
道がいくつかあって、
そのうちどれが本道か、
延々と講釈してくれてます。
切り上げるタイミングが
計れず、云々頷きながら
20分以上も話を聞く私。
ようやく解放されて、さらに奥に進むと、
シブい峠越えの旧道が出てきました。
なかなかいい雰囲気です。
峠越えは江戸時代のもの。
以降トンネルが使われました。
これは明治時代にできたもの。
緑に包まれる中、
入り口に立つと涼しい風が
吹き抜けて、
とても心地よかった。
このトンネルは車通行が
主流になるにつれ
使われなくなり、
近くにある大正時代に
造ったものへと
役目を引き継いだとのこと。
因みにいま1号線にある
宇津谷トンネルは
平成にできたもの。
昭和製のも別にあり、
その度ルートが変更されて
いるようです。
宇津谷の集落自体は、
江戸時代の峠越えで
栄えた街とのことで、
明治以降は徐々に
寂しくなっていった
ようです。
本日はこれにて終了。
まあ昼前から出掛けて
これだけ周れるのです
から、やはりオートバイ
の機動力は大したもの。
これが車だと、
渋滞にハマッて1日が
終わってしまうでしょう。
この日は島田市の
格安ビジネスホテルに
宿泊。
(この時期は、
地震により東名が
通行ドメでした)
明日はさらに
マニアックというか
オタクな行動の予定。
相変わらず
へなちょこな旅だな~
因みに冒頭とシメの
写真は焼津の海です。
いい感じの道路でしょ?
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